荷物落下や雨などから荷物を守るトラックシートの種類と選び方

トラックシートを選ぶ場合には、大きさや素材によって選ぶことができます。種類は様々なものがあるため、用途に合った選び方が可能です。また、市販のもので選べないという場合にはオーダーメイドという方法もあります。トラックシートとは、トラックの荷台に被せるカバーのことです。トラックの大きさから合ったサイズの選ぶことができ、シート素材も様々なものがあります。このシートをゴムバンドンなどで固定することで、荷物の落下を防ぐ、荷物を紫外線や雨などの悪天候から守ることができるようになります。素材の種類ごとに耐久性などが違ってくるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。

トラックの大きさごとの選び方とは

トラックシート

簡単なトラックシートの選び方としては、トラックの種類によって選ぶということができます。トラックシートは一般的に1号〜6号の標準サイズがあって、数字が大きくなるほどサイズは大きくなります。軽トラの荷台サイズは幅1.41m×奥行き1.94mとなっています。このサイズに合うのは1・2号のサイズとなっていて、同じ号数でもメーカーによって多少大きさが異なるため注意します。1号サイズだと平積みするのに適していて、2号サイズは軽トラで荷物が多い時に使うと良いとされています。

小型の1t〜2tトラックの場合には、1tの荷台の幅1.6m×奥行き3.1m、1.5tは幅3.12m×奥行き1.615mですので、このサイズに合うのは3・4号のものとなっています。3号が平積み用、4号が高積み用のものです。2tトラックは、1.79×4.39、4tは2.12m×5.75mとなっていて、平積みには5号、高積みには6号が合っています。標準サイズとして規格化はされていませんが、10tトラック用のシートもあります。自力で被せることもできますが、大きく自力で被せるのは大変ですので自動開閉シート付きのものであればシートを被せる機能を使うことで作業効率を良くすることができます。

シートの素材で選ぶ方法について

トラックシート

シートの素材で選ぶという方法もあります。それぞれ特徴が異なるため、用途に合わせて選ぶことによって使い勝手が良くなります。耐久性も素材ごとに違っていて、長いもので5年程度、短いもので約3〜6ヶ月程度と素材で耐久性などが大きく異なるため注意が必要です。この耐久性の違いは、固定するためのハトメというゴムバンドを通す穴があり、そこに大きな負担がかかるために素材ことに耐久性に違いが出てくるのです。

長く使いたい場合には、丈夫な素材を選ぶという方法があります。最も耐久性が優れているのが、エステル帆布で樹脂防水加工を施した帆布のため、耐久性・耐水性に優れているため約5年は使うことができるとして人気です。テントなどにも使用されている素材で、破損しても補修しやすいことから、耐用年数以上に使えることもできます。帆布の中には綿を使ったものもあって、天然素材で作られているのが特徴です。キャンパス生地とも呼ばれている素材で、トートバッグやスニーカーなどにも使われています。水を通しにくく通気性に優れていて、青果や花などを運送するのにも向いています。防水加工を施したものや、厚手で丈夫なものなどが選ぶことが可能です。

強度や汚れにも強いトラックシート

トラックシート

汚れに強いトラックシートを選びたいという時には、ポリエステルターポリンが向いています。ポリエステル繊維を合成樹脂フィルムで挟んだもので、撥水性・強度が高く、汚れをすぐに落とせるというのが特徴です。横断幕や工場の養生シートなどにも使われている素材で、比較的カラーバリエーションが豊富なため用途によってシートの色を変えるという使い方が行えます。商品ごとに違いはありますが、平均的には3年程度は使用できるとされています。

扱いやすいものが欲しい時には、ポリエチレンがおすすめです。軽量で柔らかいのが特徴で、防水加工やUV加工などがされているトラックシートが販売されているため、用途に合わせて加工したものを選ぶと便利に使えます。無加工のものは3ヶ月〜6ヶ月ほどの耐久性しかありませんが、きちんと加工されたものであれば1年程度は持つとされています。手頃な価格で購入することができるため、短期使用したいという場合に特に向いている素材と言えます。

ほかにも、メッシュ生地のものは軽量で通気性が良く、ターボリンは丈夫で耐久性がありますが、ごわつくなどそれぞれ特徴が異なっているため、用途に合わせて種類を選ぶことが重要です。

トラックシートをオーダーメイドする

トラックシート

トラックシートを選ぶ方法は様々なものがありますが、どうしても市販のものではサイズが合わないという場合には、オーダーメイドするという方法もあります。オーダーメイドすることで、一般的なトラックだけではなくダンプや特殊車両などにもシートが使用できるようになり、雨よけや飛散防止などが行えるようになります。オーダーメイドでは様々な加工やオプションをつけることができるというのも、オーダーメイドならではのメリットと言えます。シートは強度・重さ・防水・デザイン性の高いものを選ぶことができ、オリジナルだからこそ強度と軽さを両立することができます。

コストパフォーマンスが優れているものから、軽量で強度があって耐水性に優れているしなやかなもの、強度を維持しながら大型トラックにも使用できるものや、防炎機能が付いている、積雪時も雪を落としやすい加工がされたものなどを選べます。オーダーメイドでは、無料の生地サンプルを請求することができたり、見積もりを依頼したりもできるようになっているため、自分が希望する大きさや加工でどれぐらいの価格になるのかなどを知ることができることから予算も立てやすくなっています。

トラックシートの固定の仕方について

トラックシート

どんなにサイズのあったトラックシートを選んだとしても、きちんとシートを固定しなければ荷物が崩れて事故になってしまう可能性も考えられます。荷物を確実に固定するためにも、きちんとした固定の仕方を覚えておくことが大切です。ロープはきちんと固定できる強度を持ちながら、解きやすい素材であることがポイントとなっています。一般的にはゴム穴にゴムバンドを取り付け、外れないように結んだら荷台のフックにかけるようにします。

大きくて重い荷物を固定する時には南京結びという結び方をします。ロープの片方を荷台の反対側に投げ先端をフックにかけたら、反対側もフックにかけます。ロープの投げた手前側にもどったら、ロープを数字の8を作り、くびれ部分を下の部分で一度巻いたら首輪のようにかけ、同じように下の輪も巻いて一回巻いた部分の下に巻き、下の方からロープを通してフックにかけます。投げた方も同様にして、二人で引いてロープを締めたら後ろへ回して、張ったロープの下を通してフックにかけて完成です。複数の荷物を固定する時には、輸送結びが向いています。荷物を長距離で運ぶ際には、強固に固定することのできるもやい結びというやり方ができます。

まとめ

トラックシート

トラックシートの種類は様々ですので、大きさ・シートの素材などで選ぶことができます。どのような用途で使いたいのか、しっかり荷物を固定できるのかなどを考えた上で、シートの種類を選んでいくことが大切です。市販のものでは望む機能が得られないという場合には、オーダーメイドという選択肢もあります。トラックに荷物を積む際には、トラックごとの積載制限というものが法律で決められています。この法律に従って荷物を、乗せるというのも重要です。